インプラント費用、1本いくら?相場・内訳・保険適用まで徹底解説
インプラント
歯を失ってしまい、「食事を楽しめない」「人前で笑うのがためらわれる」といったお悩みはありませんか?
インプラント治療は、失われた歯の機能と見た目を回復するための優れた選択肢です。
まるで自分の歯のようにしっかりと噛め、自然な笑顔を取り戻せることから「第二の永久歯」とも呼ばれています。
しかし、治療を検討する上で多くの方が気になるのが「費用」ではないでしょうか。
「インプラントって高そう…」「1本あたりいくらかかるの?」「保険は使えるの?」といった疑問は尽きません。
この記事では、インプラント治療にかかる費用の相場や内訳、保険適用の可否、そして費用負担を軽減する方法まで、皆さまの疑問に分かりやすくお答えします。
費用への不安を解消し、納得して治療を選択するための一助となれば幸いです。
目次
01.インプラント1本あたりの費用相場は?全国平均と傾向
02.要注意!費用だけで選ぶリスク|安価なインプラントの注意点
03.インプラント費用の詳細な内訳|何にいくらかかる?
04.インプラントは保険適用される?例外的なケースとは
05.費用負担を軽減する方法|医療費控除とデンタルローン
06.新横浜エス歯科クリニックが選ばれる理由
07.インプラント治療の基本的な流れ
08.インプラント費用に関するよくある質問
インプラント1本あたりの費用相場は?全国平均と傾向
インプラント治療を考え始めた方が最初に知りたいのは、やはり具体的な費用相場でしょう。
インプラント1本あたりの費用は、日本全国で見ると一般的に30万円から50万円程度が目安とされています。
ただし、これはあくまで目安であり、いくつかの要因によって費用は変動します。
地域差
都市部(東京、横浜など)は地価や人件費が高いため、地方に比べて費用が高くなる傾向があります。
クリニックの設備や技術レベル
最新のCT装置や手術支援システム、高度な滅菌設備への投資、そしてインプラント治療を専門とする歯科医師の技術料や経験値も費用に反映されます。
これらは安全性や治療の成功率、長期的な予後(持ち)に直結する重要な要素です。
使用するインプラントメーカー・材質
世界には多くのインプラントメーカーが存在します。
長年の研究開発と臨床実績を持つ信頼性の高いメーカー(例:ストローマン、ノーベルバイオケアなど)の製品は、比較的高価になる傾向があります。
また、上部構造(被せ物)も、審美性や耐久性に優れたセラミックやジルコニアを選ぶと費用は高くなります。
保証内容
保証期間の長さや保証範囲も費用に含まれる要素の一つです。
長期保証が付いている場合は、その分費用が高くなることがあります。
大切なのは、単に価格の数字だけを比較するのではなく、「なぜその価格なのか?」を理解することです。
後述しますが、費用には診断料、手術費、インプラント本体の費用、被せ物の費用などが含まれます。
安価なクリニックの中には、見積もりに含まれていない項目があったり、品質の低い材料を使用していたり、あるいは経験の浅い医師が担当したりする可能性もゼロではありません。
費用だけでなく、治療内容、医師の経験、使用材料、保証制度などを総合的に比較検討し、複数のクリニックでカウンセリングを受けてみる(セカンドオピニオン)ことも有効です。
これが後悔しないインプラント治療への第一歩と言えるでしょう。
要注意!費用だけで選ぶリスク|安価なインプラントの注意点
「できるだけ安くインプラント治療を受けたい」と考えるのは自然なことです。
しかし、相場よりも極端に安い価格を提示しているクリニックには注意が必要です。
費用だけで安易に選んでしまうと、思わぬリスクやトラブルに見舞われる可能性があります。
質の低い材料の使用
費用を抑えるために、十分な臨床データがない安価なメーカーのインプラント体や、耐久性・審美性に劣る上部構造(被せ物)を使用している場合があります。
これにより、インプラントの寿命が短くなったり、見た目に満足できなかったり、アレルギー反応のリスクが高まったりする可能性があります。
不十分な診断や治療計画
安全で確実なインプラント治療には、CT撮影による精密な診断が不可欠です。
しかし、コスト削減のためにCT検査を省略したり、経験の浅い医師が不十分な計画で手術を行ったりすると、神経損傷、血管損傷、上顎洞への穿孔(せんこう)といった重大な合併症のリスクが高まります。
衛生管理の問題
手術器具の滅菌・消毒や、使い捨て製品の使用など、感染対策には相応のコストがかかります。
衛生管理が不十分な環境で手術を受けると、術後感染のリスクが高まり、インプラントと骨が結合しない(オッセオインテグレーション不全)原因となり、最悪の場合インプラントの撤去が必要になることもあります。
追加費用の発生
最初は安価に見えても、「見積もりにCT撮影費用が含まれていない」「骨造成や仮歯が必要になったが別料金だった」など、後から次々に追加費用が発生し、最終的に高額になるケースもあります。
見積もりの内容を詳細に確認することが重要です。
アフターケアや保証が不十分
インプラントを長持ちさせるには、治療後の定期的なメンテナンスが不可欠です。
安価なクリニックでは、十分なアフターケア体制が整っていなかったり、保証制度がなかったり、あっても条件が厳しく実質的に機能しなかったりする場合があります。
インプラント治療は、一度行えば長期間にわたって体の一部となる重要な治療です。
目先の安さにとらわれず、安全性、確実性、そして長期的な視点を持って、信頼できるクリニックを選ぶことが何よりも大切です。
費用に関する疑問や不安は、カウンセリングで遠慮なく質問し、納得いくまで説明を受けましょう。
インプラント費用の詳細な内訳|何にいくらかかる?
インプラント治療の総額は、いくつかの構成要素から成り立っています。
クリニックによって費用の提示方法は異なりますが、一般的に以下の項目が含まれます。
事前に費用の内訳をしっかり確認することで、治療内容の透明性を高め、後々のトラブルを防ぐことができます。
相談・診断料(約1.5万円~5万円)
・初診時のカウンセリング
・口腔内診査、レントゲン撮影
・歯科用CT撮影(顎の骨の状態や神経・血管の位置を3次元的に把握するために必須の検査)
・治療計画の立案
外科手術費用(約15万円~35万円)
インプラント体(フィクスチャー)
顎の骨に埋め込む人工歯根のことで、チタン製が主流です。
メーカーや表面処理、保証期間によって価格が異なります。
アバットメント
インプラント体と上部構造(被せ物)を連結する土台部分のことです。
埋入手術の技術料
手術の難易度や術式(1回法/2回法)によって変動することがあります。
上部構造(被せ物)費用(約8万円~20万円)
最終的に装着する人工の歯のことで、材質によって費用が大きく異なります。
ジルコニア
強度と審美性に優れ、天然歯に近い見た目を再現できます。
オールセラミック
透明感があり、特に前歯に適しています。
メタルボンド
内側が金属で外側がセラミックの素材です。
強度がありますが、金属色が透けることがあります。
ハイブリッドセラミック
セラミックとプラスチックの混合素材です。
比較的安価ですが、耐久性や審美性は劣ります。
追加処置費用(必要な場合)
骨造成手術
GBR、サイナスリフトなど約3万円~30万円以上になります。
インプラントを埋め込むのに十分な骨の量がない場合に行う手術です。
GBRは骨が不足している部分に特殊な膜を覆って骨の再生を促す方法、サイナスリフトは上顎の奥歯部分の骨が薄い場合に上顎洞(副鼻腔)の底を持ち上げて骨を作る方法です。
静脈内鎮静法
約6万円~12万円です。
手術への不安が強い方のために、点滴で鎮静剤を投与しリラックスした状態で治療を受ける方法です。
抜歯費用、仮歯費用などが別途かかる場合もあります。
メンテナンス費用
1回あたり数千円~1万円程度です。
治療完了後の定期検診や専門的なクリーニングにかかる費用。
インプラント周囲炎を予防し、インプラントを長持ちさせるために必須です。
保証の条件となっている場合がほとんどです。
このように、インプラント費用は多くの要素で構成されています。
見積もりを受け取る際は、どの項目が含まれているのか、追加費用の可能性はあるのかを詳細に確認しましょう。
インプラントは保険適用される?例外的なケースとは
インプラント治療を検討する際、「健康保険は使えるの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。
結論から言うと、ほとんどの場合、インプラント治療は保険適用外の「自由診療」となり、費用は全額自己負担となります。
なぜ保険適用外なのか?
日本の公的医療保険制度は、病気やケガの治療において、機能回復を目的とした必要最低限の治療を保障するものです。
インプラント治療は、失った歯の機能を回復する点で有効ですが、ブリッジや入れ歯といった保険適用の代替治療が存在するため、「より快適で審美的な治療」とみなされ、原則として保険の対象外とされています。
保険適用となる例外的なケース
ただし、ごく稀にインプラント治療が保険適用となる場合があります。
それは、以下のような非常に限定的な条件を満たす場合です。
ケース1
病気や第三者による事故(外傷)が原因で、顎の骨が広範囲にわたって欠損した場合。
例)腫瘍や顎骨骨髄炎の手術で顎骨を大きく失った場合、交通事故などで顎骨が粉砕骨折した場合など。
ケース2
生まれつき(先天性)の病気により、顎の骨の形成不全が見られる場合。
例)外胚葉異形成症など、多数の歯が生まれつき欠損している場合(連続しない3歯以上の欠損など、細かい規定あり)。
さらに厳しい施設基準
上記の条件に該当したとしても、治療を受けられる医療機関は、国が定める厳しい施設基準を満たした、ごく一部の病院に限られます。
具体的には、入院用ベッドが20床以上ある病院の歯科・口腔外科であり、当直体制が整備され、インプラント治療経験豊富な常勤歯科医師が2名以上いることなどが求められます。
一般的な歯科クリニックで保険適用のインプラント治療を受けることは、現状ではほぼ不可能です。
まとめ
虫歯や歯周病で歯を失った場合のインプラント治療は、基本的に自由診療となります。
保険適用は極めて例外的なケースであり、適用条件も施設基準も非常に厳しいのが現実です。
費用負担を考慮する際は、後述する医療費控除やデンタルローンといった制度の活用を検討するのが一般的です。
費用負担を軽減する方法|医療費控除とデンタルローン
インプラント治療は自由診療であり高額になることが多いですが、費用負担を軽減するための制度や支払い方法があります。
賢く活用することで、治療へのハードルを下げることが可能です。
1.医療費控除
インプラント治療にかかった費用は、医療費控除の対象となります。
医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費(自分自身と生計を一にする配偶者やその他親族の分も含む)が一定額(通常10万円、または所得金額が200万円未満の場合は所得金額の5%)を超えた場合に、確定申告を行うことで所得控除が受けられ、結果的に所得税や住民税の負担が軽減される制度です。
対象となる費用
・インプラントの治療費(検査・診断料、手術費、インプラント本体・被せ物の費用など)
・治療に必要な医薬品の購入費
・通院のための交通費(公共交通機関利用の場合。自家用車のガソリン代や駐車場代は対象外)
申請方法
翌年の確定申告期間(通常2月16日~3月15日)に、税務署へ確定申告書を提出します。
その際、医療費の領収書や交通費の記録が必要になります(領収書の提出は不要ですが、5年間の保管義務があります)。
還付額・減税額
控除額は「(支払った医療費の合計額 – 保険金などで補填される金額)- 10万円(または所得の5%)」で計算されます(上限200万円)。
この控除額に所得税率を掛けた金額が所得税から還付され、控除額の10%が翌年の住民税から減額されます。
例えば、課税所得500万円(所得税率20%)の方が年間50万円のインプラント治療を受けた場合、(50万円 – 10万円) × 20% = 8万円の所得税還付と、(50万円 – 10万円) × 10% = 4万円の住民税減額、合計約12万円の負担軽減が見込めます(あくまで簡易計算例)。
デンタルローンを利用して支払った場合でも、ローン契約が成立した年の医療費控除の対象となります。
ただし、ローンの金利や手数料は控除対象外です。
領収書は大切に保管し、確定申告を忘れずに行いましょう。
2.デンタルローン
デンタルローンは、歯科治療費専用のローン(立替払い制度)です。
信販会社が治療費をクリニックに一括で支払い、患者さんは信販会社に利息を含めた金額を分割で返済していく仕組みです。
メリット
手元にまとまった資金がなくても、すぐに治療を開始できます。
クレジットカードの分割払いやカードローンよりも金利が低く設定されていることが多いです(年利2.5%~8%程度)。
一部クリニックでは短期の無金利プランもあります。
最大で7年(84回)や10年以上(120回超)といった長期の分割払いが可能で、月々の返済負担を軽減できます。
申し込み手続きが治療を受ける歯科医院の窓口で完結できる場合が多く、手間が少ないです。
デメリット
利息が発生するため、支払い総額は現金一括払いより高くなります。
利用には審査があり、収入の安定性などによっては承認されない場合があります。
全ての歯科医院がデンタルローンを取り扱っているわけではありません。
当院でも、患者様の負担を軽減するため、ジャックスのデンタルローンをご用意しております。
分割回数(6回~最大156回)や金利(無金利プランあり)など、詳細についてはお気軽にご相談ください。
3.クレジットカード払い
多くのクリニックでは、クレジットカードでの支払いが可能です。
分割払いやリボ払いを利用すれば、月々の負担を調整できますが、デンタルローンに比べて金利が高くなる傾向があるため注意が必要です。
これらの制度や支払い方法を上手に利用し、ご自身に合った無理のない支払い計画を立てることが大切です。
新横浜エス歯科クリニックが選ばれる理由
数ある歯科医院の中から、なぜ新横浜エス歯科クリニックのインプラント治療が選ばれているのでしょうか。
当院ならではの強みと、患者様に提供できる価値についてご紹介します。
世界基準の専門性と豊富な実績
当院の院長花澤昌宏は、国際的なインプラント学会であるICOI(国際インプラント学会)の指導医・認定医資格を持つ白井崇浩総院長(エス歯科グループ)のもとで研鑽を積み、自身もインプラント治療に豊富な経験を有しています。
グループ全体で多数の難症例を手掛けており、他院で治療を断られた方へのセカンドオピニオンも積極的に受け入れています。
最高水準の知識と技術に基づいた、安全で確実な治療を提供します。
精密診断を可能にする先進設備
安全なインプラント治療の基礎となるのが、正確な診断です。
当院では、最新の歯科用CTを導入し、顎の骨の構造や神経・血管の位置を3次元的に詳細に把握します。
これにより、リスクを最小限に抑えた、一人ひとりに最適な治療計画を立案することが可能です。
“X-Guide”による高精度ナビゲーション手術
当院では、インプラント手術支援システム「X-Guide」を導入しています。
これは、手術中にインプラントを埋め込む位置、角度、深さをリアルタイムで3Dナビゲーションする最先端技術です。
まるでカーナビのように、計画通りの位置へサブミリ単位の精度でインプラントを誘導するため、より安全で低侵襲な手術を実現します。
痛みに配慮した無痛治療への取り組み
手術への不安や恐怖心が強い方のために、麻酔専門医による「静脈内鎮静法(セデーション)」を提供しています。
点滴により鎮静剤を投与し、うたた寝をしているようなリラックスした状態で、痛みや不安を感じることなく手術を受けていただけます。
天然歯のような美しさと耐久性を実現する上部構造
インプラントの上部構造(被せ物)は、見た目の美しさだけでなく、長期的な耐久性も重要です。
当院では、天然歯に近い色調と透明感を再現できるジルコニアなど、耐久性も高い素材を厳選して使用します。
専属技工士が、歯科医師と密に連携し、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの精密な被せ物を作製することが可能です。
充実した保証とアフターケア体制
インプラントを長持ちさせるためには、治療後のメンテナンスが不可欠です。
当院では、治療完了後もインプラント周囲炎などを予防するため、3ヶ月に一度程度の定期的なメンテナンスを推奨しています。
また、安心して治療を受けていただけるよう、使用するインプラントメーカーや治療内容に応じた保証制度を設けています(最大15年保証)。
明確な料金体系と支払いプラン
当院では、治療開始前に詳細な内訳を明記した見積もりを提示し、ご納得いただいた上で治療を進めます。
インプラント本体も、保証期間やブランドに応じて複数の選択肢をご用意しており、ご予算に合わせたプランをご提案できます。
デンタルローンやクレジットカード払いにも対応しております。
利便性の高い立地と診療時間
当院は新横浜駅徒歩2~3分、新横浜プリンスペペ3階というアクセスしやすい場所にあります。
平日は夜20時まで(最終受付19時)、土日も診療しているため、お仕事帰りや休日にも通院しやすい環境です。
新横浜エス歯科クリニックは、「抜かない・削らない」治療を基本理念とし、患者様ご自身の歯を最大限に残すことを目指しています。
失ってしまった歯に対しては、世界水準の技術と最新設備を駆使し、機能的にも審美的にもご満足いただけるインプラント治療を提供することで、「生涯歯に困らないライフスタイル」の実現をサポートいたします。
インプラント治療の基本的な流れ
インプラント治療は、診断から最終的な歯の装着、そしてメンテナンスまで、いくつかのステップを経て進められます。
ここでは、一般的な治療の流れを解説します。治療期間は、お口の状態や骨の治癒期間などにより個人差がありますが、全体で3ヶ月から1年程度が目安です。
STEP1:カウンセリング・精密検査(約1~2回の通院)
無料相談・カウンセリング
まずは患者様のお悩みやご希望を詳しくお伺いします。
インプラント治療の概要、メリット・デメリット、他の治療法との比較などをご説明します。
疑問や不安な点は、遠慮なくご質問ください。
口腔内診査
歯や歯ぐきの状態、噛み合わせなどを詳しくチェックします。
レントゲン・CT撮影
顎の骨の量や質、神経・血管の位置などを3次元的に精密に検査します。これは安全な手術計画に不可欠です。
歯周病検査・虫歯チェック
インプラント治療前に、歯周病や虫歯があれば先に治療する必要があります。
STEP2:治療計画の説明・同意
検査結果をもとに、最適なインプラントの種類、埋入位置、手術方法(1回法/2回法)、骨造成の必要性、治療期間、詳細な費用などを具体的にご説明します。
患者様にご納得いただけたら、治療計画に同意いただき、手術日を決定します。
STEP3:外科手術(インプラント埋入)
前処置
必要に応じて、抜歯を行います。
麻酔
局所麻酔を行います。ご希望に応じて静脈内鎮静法も可能です。
インプラント埋入
歯肉を切開し、顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込みます。骨造成が必要な場合は同時に行うこともあります。
手術時間は本数にもよりますが、通常1時間~3時間程度です。
術後説明
術後の注意点、お薬(痛み止め・抗生剤)の服用方法などをご説明します。
STEP4:治癒期間(オッセオインテグレーション)
インプラント体と顎の骨がしっかりと結合する(オッセオインテグレーション)のを待ちます。
期間は通常、下顎で約2~3ヶ月、上顎で約3~6ヶ月程度です。
この間、必要に応じて仮歯を使用します。
STEP5:上部構造(被せ物)の作製・装着
型取り
最終的な人工歯(上部構造)を作るための精密な型取り(または口腔内スキャン)を行います。
仮歯での調整(必要な場合)
最終的な歯を入れる前に、仮歯で噛み合わせや見た目を確認・調整することがあります。
上部構造の装着
歯科技工所で製作された最終的な人工歯をアバットメントに装着し、噛み合わせを調整して治療完了です。
STEP6:定期メンテナンス
治療完了後のメンテナンスも、インプラントを長持ちさせるために非常に重要です。
通常3~6ヶ月に一度、定期検診とプロフェッショナルクリーニングを受けていただきます。
以上がインプラント治療の基本的な流れです。
当院では、各ステップで丁寧な説明を心がけ、患者様が安心して治療を受けられるよう努めております。
インプラント費用に関するよくある質問
Q1. インプラント1本の総額費用の目安は?
A1. 当院の場合、使用するインプラントの種類や上部構造の材質、骨造成の有無などによって変動しますが、シンプルなケースでおおよそ1本あたり40万円台後半からが目安となります。
これに加えて、骨造成や静脈内鎮静法などのオプションが必要な場合は別途費用がかかります。
無料相談にて、お口の状態を確認した上で詳細な見積もりをお出ししますので、お気軽にご相談ください。
Q2. なぜインプラント治療はそんなに高いのですか?
A2. インプラント治療が高額になる主な理由は、①原則として保険適用外の自由診療であること、②高度な技術と知識が必要な外科手術であること、③高品質な材料(生体親和性の高いチタン製のインプラント本体や審美性・耐久性に優れたセラミック・ジルコニアの被せ物など)を使用すること、④歯科用CTや手術支援システム、高度な滅菌設備など、安全で精密な治療を行うための高価な設備投資が必要であること、などが挙げられます。
長期的に見れば、適切なメンテナンスを行えば10年以上機能することが多く、他の治療法に比べて再治療のリスクが低いため、結果的にコストパフォーマンスが良い場合もあります。
Q3. 提示された見積もり以外に追加費用がかかることはありますか?
A3. 当院では、治療開始前に必ず詳細な内訳を記載した見積書をお渡しし、ご説明します。
ただし、治療を進める中で、当初の計画にはなかった処置(例えば、CTでは判別しきれなかった微細な骨の不足に対する追加の骨造成や、歯周病治療など)が必要になる可能性はゼロではありません。
その場合は、必ず事前に患者様にご説明し、ご納得いただいた上で処置を行います。
不明な点は、治療開始前に遠慮なくご確認ください。
Q4. 健康保険は本当に使えないのですか?
A4. 虫歯や歯周病で歯を失った場合のインプラント治療は、残念ながら健康保険の適用外です。
ただし、交通事故などの外傷や、腫瘍の手術などで顎の骨を広範囲に失った場合、または特定の先天性疾患により多数の歯がない場合など、極めて限定的なケースでは保険適用となる可能性があります。
適用には厳しい条件と施設基準があり、一般的な歯科クリニックでの適用は困難です。
Q5. 医療費控除について詳しく教えてください。
A5. インプラント治療費は医療費控除の対象です。
1年間(1月~12月)に支払った医療費(本人及び生計を一にする家族分を含む)が10万円(所得200万円未満は所得の5%)を超える場合、確定申告をすることで所得控除が受けられ、税金(所得税・住民税)が還付・減額される制度です。
治療費の領収書や通院にかかった交通費の記録などを保管し、翌年の確定申告期間に申請してください。
デンタルローンで支払った場合も対象になります(ローン会社が立て替えた年に対象。金利・手数料除く)。
Q6. デンタルローンは誰でも利用できますか?金利は?
A6. デンタルローンは、信販会社による審査がありますので、収入の安定性などによっては利用できない場合もあります。
当院で提携しているジャックスのデンタルローンでは、お支払い回数に応じて無金利プラン(6回~24回)や低金利プラン(30回~156回、年利1.99%~3.2%)をご用意しています。
審査や手続きについては、スタッフにお気軽にお尋ねください。
Q7. 支払い方法には何がありますか?
A7. 当院では、現金でのお支払いのほか、各種クレジットカード、PayPayでのお支払いに対応しております。
また、前述のデンタルローン(分割払い)もご利用いただけます。
ご都合の良い方法をお選びください。
Q8. インプラントの種類によって費用が違うのはなぜですか?
A8. 当院では、主にノーベルバイオケア社とストローマン(ネオデント)社、京セラ社のインプラントを使用しています。
これらのメーカーは世界的に高いシェアと実績がありますが、開発にかかる費用、素材(純チタンかチタン合金かなど)、骨との結合を促進する表面処理技術、そして保証期間などが異なるため、価格に差が出ます。
例えば、当院のノーベルバイオケアN1(15年保証)は44万円、京セラシンプル(5年保証)は16.5万円です。
カウンセリングにて、それぞれの特徴と費用をご説明し、患者様のご希望に合わせて選択いただけます。
Q9. 骨を増やす手術(骨造成)が必要と言われました。費用は?
A9. インプラントを埋め込むのに十分な骨の厚みや高さがない場合、骨造成が必要になります。
骨が不足したまま無理に埋め込むと、インプラントが早期に脱落するリスクが高まります。
当院では、GBR(骨誘導再生法:骨の幅や高さが足りない場合)は11万円~、サイナスリフト(上顎の骨を増やす方法:上顎の奥歯部分の骨が薄い場合)は22万円~33万円(本数による)の追加費用がかかります。
CT検査の結果に基づき、骨造成が必要かどうか、どの方法が最適か、そして費用について詳しくご説明します。
Q10. 保証期間内なら、何かあっても無料でやり直してもらえますか?
A10. 保証期間内に、通常の使用においてインプラント本体の破損や脱落、上部構造の破損などが起きた場合、規定に基づいて無償または一部負担で再治療を行います。
ただし、保証の適用には、当院が指定する定期メンテナンス(通常3~6ヶ月ごと)を必ず受診していただくことが絶対条件となります。
Q11. メンテナンスにはどれくらいの費用がかかりますか?
A11. インプラント治療後の定期メンテナンスは、インプラント周囲だけでなく、お口全体の健康状態をチェックし、専門的なクリーニングを行うため、通常1回あたり数千円~1万円程度の費用がかかります。
費用はクリーニングの内容、レントゲン撮影の有無、検査項目などによって変動します。
インプラントを長持ちさせ、インプラント周囲炎を予防し、保証を維持するためにも、定期メンテナンスは必ず受けるようにしてください。
Q12. セカンドオピニオンを受けたいのですが、費用はかかりますか?
A12. 他院での治療計画について意見を聞くセカンドオピニオンは、通常、保険適用外の自由診療(相談料)となります。
費用はクリニックによって異なりますので、予約時にご確認ください。
当院でもセカンドオピニオンに対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
適切な情報提供にはCT撮影などが有効なため、可能であれば現在通院中の医院から資料(レントゲン写真、CTデータなど)を提供してもらうとスムーズです。
Q13. 高齢でもインプラント治療は受けられますか?費用は変わりませんか?
A13. 年齢自体がインプラント治療の直接的な制限になることは基本的にありません。大切なのは全身の健康状態です。
重度の全身疾患(コントロール不良の糖尿病など)がなく、外科手術に耐えられる状態であれば、80代、90代の方でも治療を受けていらっしゃいます。
費用が年齢によって変わることはありませんが、加齢により骨が痩せている場合は骨造成が必要になる可能性があり、その場合は追加費用がかかります。
まずはご相談ください。
