成人・小児の矯正について

歯科先進国スウェーデンで学んだ矯正医が在籍。 適切な矯正時期と方法を判断することが、矯正治療には必要です。

矯正歯科治療は、小学生から大人の方まで幅広い年代の方が受けられる身近な歯科治療。

「矯正治療」と聞くと、思春期の子どもが受けるといったイメージをお持ちの方が多いものです。そのため、大人の方が歯並びを治したいと考えていても、自分の年齢では遅いと諦めてしまう方もいらっしゃいます。
しかし矯正治療は、歯や歯茎が健康であれば、お子様から高齢者まで受けることが可能です。また、矯正治療はただ単に見た目を良くする治療ではなく、


1.噛み合わせなどの機能を最大限に改善することで、発音や咀嚼が滑らかになる
2.口元を個々に合った姿に合わせて、美しくデザインすることができる
3.口元のコンプレックスを解消することで、自尊心を取り戻すことができる


といったメリットがあります。

矯正専門医のご紹介

矯正担当(スウェーデン王国公認)医

石川 基 いしかわ もとい

  • スウェーデン矯正歯科専門医ライセンス認定
  • 日本顎関節学会専門医
  • 国立新潟大学歯学部 2001年卒業
  • 東京医科歯科大学顎口腔外科分野在籍
    (2001~2006)
  • イエテポリ大学(スウェーデン)留学
  • イエテポリ大学矯正歯科専門医育成コース卒業
    (2011~2014)

小学生のお子様がいる親御様へ

8歳前後は、噛み合わせの悪さ(不正咬合)が顔貌や歯並びに現れ始める時期。早めに治療を開始することで、後々出っ歯や受け口といったお悩みを抱える可能性を減らすことができます。顔貌や歯並びに影響を与えるのは、生活習慣と遺伝の二つ。親御さんなど、ご家族で歯並びが気になる方がいらっしゃるのであれば、早めにお子様に診察を受けていただくことをおすすめいたします。

よくあるご質問

Q

子どもの周りのお友達が、みんな矯正を始めています。うちの子も歯並びが気になるのですが、早めに始めた方が良いですか?

A

症状や患者様のお口の状態によって、矯正治療を始める最適な時期があります。ただし、受け口の場合は早めに矯正治療を行うことで、将来的な顔貌や歯並びに良い影響を与えることがあります。

CASE1

  • 反対咬合(受け口):下顎が出ていることを、お子様本人も気にしていました(9歳女児)。
  • 矯正治療後:正常な噛みあわせになり、自然な笑顔になりました。また出っ歯の場合は、見た目の改善だけでなく、上の前歯の破折を予防することができます。
  • 前歯が出ていたため、歯が折れてしまった例です。

CASE2

約20人に1人の児童が持っている「先天性欠損」と呼ばれる永久歯の本数が生まれつき少ないケースでは、どのように補うかといった治療計画を4歳頃から立て、科学的データに基づいた戦略が重要となります。当院ではパノラマ写真を撮影することで、先天性欠損があるかどうかを早期診断することが可能です。

  • 2本永久歯がない(8歳女児)。

CASE3

間違った方向に生えてきた歯を、正常に生えてくるように矯正治療にて手助けします。

  • 6歳臼歯が前の乳歯にひっかかって、うまく生えることができなかった(7歳男児)。
  • 矯正治療を行うことで、歯も抜かずに歯をまっすぐ生やすことができました。

CASE4

叢生(そうせい)と呼ばれる症状である前歯のデコボコを直したい場合、小学生で治療を始めるには早い場合がほとんどです。ちなみに、小さい時に直した叢生は、89%の患者様が元の状態に戻ってしまったというデータがあります。当院では、科学的データに乏しい矯正治療はおすすめしておりません。
ただし、今後の顎の成長のために早期に直した方が良いケースもあるため、歯並びで困っているという場合は一度ご相談ください。

Q

小さいうちに矯正治療を受けることで、将来的に綺麗な歯並びが保てますか?

A

幼少期~小学生の間にできる矯正治療は、すでにある大きな問題の改善、これから起こりうる問題への予防に向けたものです。

 

顎の成長や永久歯のサイズが将来的にどのようになるかを正確に予想することは難しいため、早めに矯正治療を受けたとしても、新たな歯並びの問題が起きる可能性はあります。もし新たな問題が発生した場合は、固定式の装置を用いた本格矯正を行う必要があることを覚えておいてください。

Q

小学生より小さい子どもでも、矯正治療は受けられますか?

A

小さなお子様の場合、どれだけ矯正治療について説明したとしても、治療の必要性を理解していないことがほとんどです。矯正治療は患者様の理解と協力が必要不可欠。そのため、治療がなかなか終わらないといったケースが考えられます。また、矯正治療中は虫歯になりやすいことからしっかりとしたケアが必要になりますが、矯正治療について理解できない年齢のお子様の場合、かえって虫歯ができてしまうリスクもあります。
そのため、効率よくベストな治療結果を得るためにも、患者様本人が治療について理解できる年齢まで待つことも重要です。

Q

歯並びが悪くなるような生活習慣はありますか?

A

口で呼吸をしている、いつも口元がポカンと開いている、舌がいつも出ている、指しゃぶり・下唇かみ・爪かみといった癖があると、歯並びが悪くなる可能性があります。気になる方は、お気軽にご相談ください。

  • 口で呼吸しているのでいつも口が半開き
  • 舌がいつも口から出ている(舌突出)
  • 指しゃぶりによって歯並びが悪くなったケース
Q

治療期間はどの位かかりますか? 

A

平均、6か月~1年です。この期間で治療が終了するよう計画を立てますが、患者様の協力度合いによって治療期間は異なります。

中・高校生および大学生の皆様へ

日本人はあまり歯並びを気にしないと欧米では言われているように、歯科先進国である欧米では、良い歯並びは一つのステータス。良い歯並びかどうかが人生に影響を与える場合もあるのです。
現在学生の方は、今後社会のグローバル化に伴い、今よりもさらに海外で活躍する機会が増えてくることが考えられます。グローバルな視点で評価されるためにも、歯並びが気になる方は、今のうちに治しておくことをおすすめします。
本格的な矯正を始めるタイミングは、永久歯が生えそろった12~15歳がベスト。グローバルに活躍するお子様の未来を育むためにも、矯正治療を始めてみてはいかがでしょうか。

よくあるご質問

Q

矯正治療は痛いのですか?

A

矯正治療を開始した直後や治療器具(ワイヤーなど)を交換した際は歯が動き始めるため、痛みがあります。ただしこの痛みは強いものではありません。当院ではできるだけ痛みが少なく歯を動かす努力をいたしますので、ご安心ください。

Q

治療期間はどのくらいですか?

A

患者様の症状や治療の難易度によって異なりますが、平均すると2年程度かかります。途中で治療を中断すると、これまでの治療が水の泡になってしまうため、海外留学などと重ならない時期に治療を受けてください。

Q

通院頻度はどのくらいですか?

A

効率よく動かすためにも、1か月置きの来院をおすすめしています。途中で来院されないと、満足の行く結果が得られない事もあり、リカバリーに時間を要することもあります。

  • 治療を開始された患者様。数か月で治療終了予定
  • 5ヶ月ほど来院されず、さらに不適切なゴムの使用により、受け口になってしまったケース。リカバリーにかなりの時間がかかりました
Q

笑うと見える金属が嫌で、治療をためらっています。

A

「見えない装置(舌側矯正)」もございます。

舌側矯正は見えないというメリットがある反面、高い矯正医の技術が必要となります。また、舌側矯正はヨーロッパで開発・発展した装置を使用するのですが、日本人用にカスタマイズする技術も必要です。当院にはもちろんそのノウハウがございます。見えない矯正治療も、安心して受けてください。
また舌側矯正以外にも、セラミックでできた透明で目立たない装置もございます。患者様のご希望に合わせた治療を行いますので、カウンセリング時にご希望をお話ください。

  • 上下とも見えないブラケット
  • 上:目立たないブラケット 下:金属のブラケット
Q

短期で治療が終わる「スピード矯正」は行っていますか?

A

できるだけ早くベストの結果を得られるよう常に努力しております。また、矯正用アンカースクリューと呼ばれる器具を使用することで、効率の良い治療を受けていただくことが可能です。ただし症状に応じて使用するため、全ての患者さんに対応しているわけではございません。

  • 矯正用アンカースクリューを用いた症例
Q

治療後、元の状態に戻ることはありますか?

A

治療後は、リテーナーとよばれる装置を装着していただくことで、歯の戻りを予防します。

  • 固定式リテーナー
  • 取り外し式リテーナー

成人の皆様へ

歯並びが変わってきたと感じることはありませんか。実は加齢と共に、上の歯は前方に動く特性があるのです。なかでも歯周病の方や過去に歯周病を患った方は、歯が前に出るペースが早くなるため、気になる方は矯正治療にて元の位置に戻すことをおすすめします。

CASE1

歯周病による歯の移動で、上下共に歯が前に出てきた。下唇に歯が当たり口が閉じられず、会話や食事も困難になるほど。他人の視線も気になるとのことで、相談にいらした40代の女性。このように加齢による歯の移動は切実な症例となることもありますが、矯正治療で歯を引っ込めることは可能です。

CASE2

虫歯で失った奥歯にインプラントを希望された50代の女性。下の前歯のデコボコが気になっていたので、インプラントを埋入した後に矯正治療を行いました。
インプラントを矯正治療に利用した場合、難しい矯正治療の症例であっても、より正確にかつ迅速に歯を動かすことができます。インプラント治療をお考えの際は、矯正治療も合わせて行うことをおすすめいたします。

よくあるご質問

Q

矯正治療は何歳まで受けられるでしょうか?

A

虫歯や歯周病などが無い健康な歯と歯肉の持ち主であれば、何歳でも受けて頂ける身近な歯科治療です。

Q

どのような歯並びだと矯正治療を受けたら良いですか?

A

大人の方であっても、様々な症状の方が治療を受けています。特に多いのは、上の前歯の出っ歯、でこぼこした下の歯の2つの症状の改善を希望される方が、当院では多いです。若いうちは下の歯が見え難いことから気にしない方も多いのですが、加齢とともに下唇が下に降りてくると、下の前歯のデコボコが気になるようになります。部分矯正での改善が可能ですので、お気軽にご相談ください。

  • 前歯だけにワイヤーをつけた状態(治療前)
  • 綺麗に治りました(治療後)
Q

矯正装置を着けたら、虫歯や歯周病になりやすいと聞きました。

A

当院ではブラッシング指導を歯科衛生士が行います。来院の際に普段の歯ブラシをお持ちいただければ、ご家庭でのブラッシングについても細かくレクチャーいたしますのでご安心ください。

Q

大人になってから、矯正器具の金属を着けることに抵抗があります。

A

セラミックでできた「目立たない装置」や、歯の裏側にワイヤーを装着する「見えない装置」も当院ではご用意しております。見た目が気になる方は、これらの治療をお選びください。

  • 上:目立たない装置(ブラケット)、下:金属の装置(ブラケット)
  • 上下:見えない装置(ブラケット)
Q

治療期間はどのくらいですか?

A

治療の難易度によって異なりますが、部分矯正であれば3か月~1年、全体矯正であれば半年~2年が目安です。

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